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ドローン国家資格 実地試験|一等・二等の課題・採点・落ちる人の特徴を完全解説【2026年版】

ドローン国家資格の実地試験を一等・二等の両方で解説。机上・口述・実技の5ステップ、減点項目早見表、試験コース寸法、落ちる人の特徴TOP10まで国家資格検定審査員が完全ガイド。

ドローンライセンススクール 記事編集部読了 約10
📚 GUIDEこの記事は「ドローン国家資格 完全ガイド」の一部です

ANSWER / 結論

ドローン国家資格の実地試験は机上→口述→実技→口述→口述の5ステップ。100点持ち点の減点方式で二等70点・一等80点以上で合格。

📝 この記事の要点

  • 二等の主要課題はスクエア・8の字・異常事態飛行。一等は高度変化スクエア・ピルエットホバリング・緊急着陸8の字と高難度。
  • 登録講習機関の修了審査ルートなら合格率86〜93%、指定試験機関の一発試験は二等30%・一等10%以下。
  • 落ちる人の8割は口述試験・ATTIモード・飛行日誌のいずれかでつまずく。

📊 重要な数字とデータ

試験構成机上・口述・実技の3科目(5段階で実施)(出典: 日本海事協会
採点方式100点持ち点・減点方式(出典: 日本海事協会
二等合格基準70点以上(出典: 日本海事協会
一等合格基準80点以上(出典: 日本海事協会
登録講習機関ルート 合格率86〜93%(修了審査・業界平均)(出典: 業界調査
目次

「実地試験で何をするのか具体的に知りたい」——本記事は実地試験を控えた方のための完全ガイドです。一等・二等の課題・減点項目早見表・試験コース寸法・落ちる人の特徴TOP10を現役の国家資格検定審査員の視点で解説します。

実地試験の全体像:5ステップ構成

ステップ区分内容
机上試験飛行計画の作成(5分間・4問選択)
口述試験飛行前点検(機体・空域・周辺確認)
実技試験スクエア飛行・8の字飛行・異常事態飛行
口述試験飛行後点検・飛行後の記録
口述試験事故・重大インシデントの報告

口述試験が3回あることに驚く方が多いですが、「操縦できれば良い」ではなく「安全運航を体系的に説明できる人材」が求められます。

採点方式と合格基準

  • 100点満点からの減点方式。累計減点が基準を超えた時点で不合格
  • 各科目終了時点で持ち点が基準を下回ると即不合格
区分合格基準許容される減点
二等70点以上最大30点
一等80点以上最大20点

二等実地試験の内容(マルチローター基本)

実技の3課題

課題高度主な採点ポイント
スクエア飛行3.5m経路逸脱なし・ふらつきなし・滑らかな角の旋回
8の字飛行1.5m連続性(止まらない)・対称な8の字
異常事態飛行ATTIモード・緊急着陸の判断速度と正確さ

実技試験はGPSオフのATTIモードで実施されます。GPSモードでしか練習していない受験者が最もつまずくポイントです。

試験コースの寸法

項目寸法
スクエア飛行1辺約4m
経路幅(ノーペナルティゾーン)中央±1.5m(計3m)
減点区画経路から1.5〜2.5m
不合格区画経路から2.5m以上 → 即不合格

不合格区画への進入はその時点で試験終了となります。

一等実地試験の内容

項目二等基本一等基本
実施環境屋内可屋外実施
操縦モードGPSオン可ATTIモード前提
課題1スクエア飛行高度変化スクエア(1.5m→3.5m→1.5m)
課題28の字飛行ピルエットホバリング(20〜25秒・360度回転)
課題3異常事態飛行緊急着陸を伴う8の字飛行
合格基準70点80点

一等の合格基準が80点(許容減点わずか20点)と厳しい理由は、有人地帯上空での事故リスクの大きさにあります。口述ミスと操縦ミスが2〜3回重なるだけで不合格圏に入ります。

減点項目早見表【保存版】

カテゴリ減点項目減点点数
操縦精度ふらつき・不円滑各-1点
操縦精度機首方向不良-1点
コース逸脱減点区画への進入-5点
コース逸脱不合格区画への進入即不合格
安全確認飛行前後の確認漏れ-1〜-5点
口述試験点検項目の説明漏れ-10点
口述試験事故報告フローの誤り-10点
飛行記録飛行日誌の記入漏れ-10点

口述試験ミスと飛行日誌の記入漏れは各10点減点という大きなペナルティです。操縦が上手くても、これらで大量失点するケースが多数あります。

修了審査 vs 指定試験機関の一発試験

項目登録講習機関 修了審査指定試験機関 一発試験
採点基準同等(国交省告示準拠)同等
使用機体練習で慣れた機体試験用機体(初見・自前不可)
二等合格率86〜93%約30%
一等合格率70〜85%10%以下

修了審査の合格率が高い理由は「採点が甘い」のではなく、慣れた機体・コース・指導員のフィードバックで減点ポイントを事前に潰せるためです。

一発試験は受験料だけで安く見えますが、3回不合格になると累計受験料が¥60,000以上になり、登録講習機関の経験者コース(¥115,000〜)に近づきます。

落ちる人の特徴TOP10

①口述試験で点検項目を飛ばす(-10点)

最も多い失点パターン。13項目を順番に説明する際、緊張で1〜2項目飛ばしてしまう。対策:机体を見ながら自然に説明できるよう、声に出して20回以上反復練習。

②飛行日誌の記入漏れ(-10点)

操縦は得意でも飛行日誌で10点減点される受験者が多数。対策:飛行日誌の全項目を暗記し、空欄なく記入する練習を10回以上繰り返す。

③ATTIモードで風に流される(実技減点累積)

GPSオフで機体が風に流れてふらつきが累積。対策:練習時間の30%以上をATTIモードに充てる。

④8の字飛行で旋回が止まる(-1点ずつ累積)

連続する8の字を描けず、旋回中に機体が止まる。5〜10回累積で致命傷。対策:旋回→直進→旋回のリズム感を意識した反復練習。

⑤机上試験の時間配分ミス

5分間で4問が終わらない。対策:問題文のキーワードに線を引きながら読む習慣をつける。

⑥スクエア飛行の角でふらつき(各-1点)

4角×2周で最大8点失点。対策:角で減速→停止→次の方向へ加速の動作を一定リズムで実施。

⑦自己流操縦で減点区画に進入(-5点)

経験者に多い失敗。民間資格での操縦感覚が国家試験の規定経路と合わない。対策:スクールの指導通りに操縦を矯正する。「経験者だから」という慢心が最も危険。

⑧緊急告知に動揺

パニックで動作が止まる。対策:「告知されたら3秒以内に減速→ホバリング→着陸地点確認」の手順を反射的にできるよう訓練。

⑨事故報告フローの丸暗記で追加質問に答えられない

理由を理解せず順番だけ覚えているため試験官の追加質問で詰まる。対策:「なぜこの順番なのか」まで理解する。

⑩練習量不足(総練習10時間未満)

本番で対応力不足が露呈。対策:最低15〜20時間の操縦経験を積む。ATTIモードを30%以上含めること。

試験当日の持ち物・注意点

必須受験票・本人確認書類・筆記用具・飲料水
推奨防寒着(体育館会場は冷える)・動きやすい服装・滑らない靴
会場支給ゼッケン・ヘルメット・保護メガネ・試験機体(自前不可)

注意点:

  • スマートフォンは電源完全OFF(マナーモードでは不可)
  • 保護メガネで視界感覚が変わるため、普段眼鏡の方は事前練習必須
  • 体育館は想像以上に冷える。春秋でも防寒着持参を推奨

一等と二等の実地試験 完全比較表

一等を目指す方向けに、二等との比較を詳細に整理します。

比較項目二等(マルチローター基本)一等(マルチローター基本)
実施環境屋内可屋外実施(必須)
操縦モードGPSオン可(修了審査はATTI前提)ATTIモード前提
課題1スクエア飛行(高度3.5m・一定)高度変化スクエア(1.5m→3.5m→1.5m)
課題28の字飛行(高度1.5m・連続)ピルエットホバリング(360度回転・20〜25秒)
課題3異常事態飛行(ATTIモード緊急着陸)緊急着陸を伴う8の字飛行
合格基準70点以上(許容減点30点)80点以上(許容減点20点)
口述の難易度基本的な説明ができればOKカテゴリーIII・レベル4の知識まで必要
机上試験飛行計画作成(5分・4問)飛行計画作成(難易度が高い)
推奨練習時間15〜20時間(ATTI含む)40〜60時間(ATTIが中心)

試験前の最終週チェックリスト

修了審査の1週間前にこのリストを確認してください。

操縦技術の確認

  • スクエア飛行(ATTIモード):3辺連続でふらつきなし
  • 8の字飛行:一度も止まらず連続2周できる
  • 異常事態飛行:告知から3秒以内に着陸態勢に入れる
  • 風速5m/s前後での安定ホバリングができる

知識の確認

  • 飛行前点検の13項目を声に出して順番通り説明できる
  • 飛行後点検の手順を一通り説明できる
  • 重大事故の報告フローを「なぜその順番か」まで理解している
  • 飛行日誌の全記入項目を空欄なく書ける

準備の確認

  • 本番機体と同型機での予行演習を最低2回実施済み
  • ヘルメット・保護メガネ着用での操縦に慣れている
  • 試験会場(スクールのコース)で事前練習済み
  • 当日の持ち物(受験票・本人確認書類・筆記用具)確認済み

よくある質問

Q1. 実地試験は何回まで受けられますか?

回数制限なし。ただし毎回受験料(二等¥20,400・一等¥22,200)が発生します。学科合格の有効期限が2年のため、その間に完了が必要です。

Q2. 自前のドローンで受験できますか?

指定試験機関の一発試験では自前機体の持込みは不可。会場準備の機体を使用します。登録講習機関の修了審査ではスクール準備の機体で受験するのが一般的で、普段の練習と同じ機体で臨めます。

Q3. 修了審査と指定試験機関の試験、どちらが難しいですか?

採点基準は両方同等ですが、修了審査の合格率が86〜93%、指定試験機関が30%程度と大差があります。慣れた機体・コースで受験できる修了審査の方が、実力を発揮しやすいためです。

Q4. 一等と二等の実技課題の難しさはどれくらい違いますか?

一等は二等の上位互換ではなく本質的に異なる難易度です。屋外・ATTIモード前提・課題が複雑(高度変化スクエア・ピルエットホバリング)で、合格基準も80点と厳しく、独学での一発試験合格率は10%以下と推定されます。

Q5. 修了審査で不合格になった場合の再受験費用は?

DSLでは¥22,000程度(業界平均は¥10,000〜¥30,000)。スクールによっては補習込みの再合格パッケージを用意しています。

Q6. ピルエットホバリングはどうやって練習すれば良いですか?

一等のピルエットホバリングは、機体を一定の高度(2〜3m)に保ちながら機首を360度水平回転させる課題です。GPSモードで慣れた後、ATTIモードで同じ動きを再現する練習が効果的です。回転中に機体が流れるため、逆方向に微スティックで補正する感覚を身体で覚えるまで繰り返してください。練習時間の目安は20〜30回(1回あたり20〜25秒)で、ATTIモードでの安定が修了審査合格の核心スキルです。

Q7. 「不合格区画」への進入はなぜ即不合格になるのですか?

不合格区画は試験コースの外側2.5m以上の領域です。ここへの進入は「操縦の制御不能・危険な飛行」と判定され、実際の業務で障害物や人に近接することを意味するため即不合格になります。スクールの練習コースではこの区画が視覚的に表示されているため、本番前に「経路幅3m(中央±1.5m)を絶対に外れない意識」を徹底して訓練してください。

実地試験の課題別スコア配分と失点パターン分析

実地試験は複数の課題から構成されており、各課題に採点ウェイトがあります。合格ラインは80点(100点満点)です。どの課題で点数を落としやすいかを把握した練習が効率的です。

二等実地試験の課題別難易度と失点頻度

課題配点目安主な失点パターン練習優先度
ホバリング(GPS・目視)10〜15点無意識のドリフト修正が遅い低(自然に安定)
水平移動(前後左右)15〜20点コーナーで高度変動・経路逸脱
垂直移動(上昇・下降)10〜15点上昇スピードのばらつき低〜中
口の字・8の字飛行20〜25点機首向きの誤認による方向操作ミス
口述試験(安全確認)15〜20点飛行前点検の順序・用語の曖昧さ
非常時対応判断10〜15点「その場に着地」判断の遅れ

8の字飛行と口述試験が最も失点頻度が高い課題です。この2課題に集中することで合格率が大幅に向上します。

一等修了審査で追加される課題

追加課題(一等)合格基準最低練習回数の目安
ATTIモードホバリング(屋外)±1m以内を60秒維持30〜50回
ATTIモード8の字一定速度・経路逸脱なし40〜60回
ピルエットホバリング(360度回転)同高度維持・位置安定20〜30回
高度変化スクエア(5m→10m→5m)高度指定ポイントで±0.5m20〜30回
気象判断・ブリーフィング口述判断根拠を論理的に説明5〜10回のロールプレイ

よくある質問(追加)

Q8. 口述試験はどんな準備が効果的ですか?

想定質問を70問程度リストアップし、音声で声に出して回答練習を繰り返すことが最も効果的です。国土交通省の飛行前点検チェックリスト・安全マニュアルの3点を熟読し、特に「飛行前点検の手順と確認項目」「緊急時対応のフロー(不具合別の対処)」「DIPS申請の手順」は完全暗記を目指してください。スクール修了審査では審査員が「想定外の質問」を出すことはほぼなく、これらの定番問題への準備が合格の90%を占めます。

Q9. 風の強い日の8の字飛行はどうすれば安定しますか?

風の影響は機首方向によって変化するため、常に風向きを把握した操作が必要です。風上→風下の区間では自然に速くなりやすいのでスロットルを控えめに、風下→風上では遅くなるので前進スティックを若干多めに入れます。練習では意図的に風がある日(風速3〜5m/s)に野外訓練を行い、「風あり環境での操縦感覚」を体で覚えることが重要です。本番当日に初めて強風環境を経験するのは危険です。

Q10. 合格後、技能証明書が届くまでの期間は?

修了審査合格後、スクールから修了証明書が発行されます。その後、学科CBT・身体検査の合格証明書と合わせてDIPS2.0から技能証明交付申請を行い、技能証明書の発行まで通常2〜4週間かかります。申請から交付まで最大45日かかるケースもあるため、業務開始予定日から逆算して申請スケジュールを立ててください。技能証明書の発行前でも修了証明書・合格通知の控えを保持することで、業務先への資格取得の証明として活用できる場合があります。

ドローン免許センターの実地試験対策

  • 国家資格検定審査員が直接指導(採点基準を熟知した審査員からフィードバック)
  • ATTIモード集中訓練(一等・二等とも本番で必須の手動操縦を徹底反復)
  • 口述試験ロールプレイング・飛行日誌記入練習を講習中最低2回実施
  • 少人数制(インストラクター1名につき受講生最大2名)

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執筆: ドローンライセンススクール 記事編集部 (ドローン免許センター 公式ブログ編集チーム)

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